日本ロレックスでオーバーホールや修理を断られる理由

フランクミュラーなどの高級時計メーカーは、正規販売店で購入したものでないと、正規店でのオーバーホールや修理を受け付けてくれませんが、ロレックスの場合、これらのブランドとは違い、日本の正規店で購入したものでなくても、日本ロレックスでオーバーホールや修理してくれます。つまり、並行輸入品や海外で購入したものであっても受け付けてくれるので安心です。

アフターフォローがしっかりしているロレックスであっても、一部の商品はオーバーホールや修理を断られてしまうケースがあります。そんな日本ロレックスで断れてしまうケースについて解説します。

ケース１．ニセモノや改造品は断られる
日本ロレックスは改造品のオーバーホールや修理を受け付けてくれません。改造品とはどんなものを指すかというと、文字盤や針、ベゼル、風防といったパーツを一つでも純正品ではないものを交換すると改造品として扱われます。自発的に改造した場合は問題ないですが、あまりにも安すぎる時計修理業者に修理をお願いすると、純正品ではないパーツと交換されてしまうケースが稀にあります。そうなると日本ロレックスに修理を依頼した場合、受け付けてもらえません。

中古のロレックスを購入する場合も、直前のオーバーホールの履歴を確認して、日本ロレックスでオーバーホールしたものを選ぶようにしましょう。とはいえ、オーバーホールや修理は必ずしも日本ロレックスに依頼する必要はなく、時計修理の千年堂などの信頼できる時計修理業者に頼んでも問題ありません。

また当然のことですが、ニセモノのロレックスもオーバーホールや修理を受け付けてもらえません。稀にニセモノとは知らずに修理を依頼する人もいますが、「この商品は修理できません」と戻されてしまいます。逆に日本ロレックスに受け付けてもらうことができれば、本物ということなので、質屋などの買取業者が買い取ったロレックスを持ち込んで日本ロレックスに判断してもらうといったケースもよくあります。

ケース２．アンティークモデルは断られる
基本的にロレックスはアフターフォローが手厚いメーカーといわれており、発売後30年は部品をストックしているといわれています。逆に製造年が30年以上前のアンティークモデルの場合、パーツを用意できないケースがあるため、そういたときは断られてしまいます。

基本的に日本ロレックスでは、修理やオーバーホールによって、その商品が本来持っている機能性を保証するため、純正パーツでのみしか修理やオーバーホールを実施していません。そのため、修理部品の在庫がないキャリバーやパーツを使用しているモデルは受付不可となってしまいます。そうなるとアンティークモデルは、使い続けることができないように思われるかもしれませんが、そんなときこそ信頼できる時計修理の千年堂といった時計修理業者に頼むと交換すべきパーツを自作してくれるなどして対応してくれますのでご安心を。

以上のような主に２つのケースから日本ロレックスでのオーバーホールや修理を断られてしまうことがあるわけです。オーバーホールは必ずしも日本ロレックスでやらなければならないわけでありません。一般の時計修理業者であってもリーズナブルでクオリティの高い仕事をしてくれるところもありますので、予算や納期などを念頭に置きながら、自分にあった業者を探しましょう。