ミルガウス(Ref.116400GV)の歴史と特徴

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パソコンやスマホなどに囲まれている現代人にとって、耐磁性は防水性よりもある意味重要なスペックである。その耐磁性が強化されたロレックスのモデルがミルガウスである。Ref.116400GVは、ロレックスのブランドカラーであるグリーンのサファイアクリスタルが風防に採用されたモデル。その透明度は高く、風防外周のカットされた部分がグリーンに発色する。
戦後の急速な技術革新の流れの中で耐磁性の重要性にいち早く気づいたロレックスが1950年代に完成させた特殊時計がミルガウス。「MILLE(ミル)」とはフランス語で「1000」の意。その名が示すとおり1000ガウスもの強い磁束密度下でも時計精度に影響はなく、当時としては専門職専用の特殊時計であった。ミルガウスは、機械式時計の心臓部分であるムーブメントを耐磁性を備えた軟鉄でできており、ムーブメントの周りに磁界シールドを作ることによって外部からの磁気をシャットアウトしている。ムーブメントのヒゲゼンマイやガンキ車には耐磁性に優れ、温度変化にも強い新素材のパラクロムを使用している。
ミルガウスのムーブメントは、Cal.3131でエクスプローラーⅠなどで採用されていた名機Cal.3130をベースにしている。ムーブメント自体を保護する高性能磁気遮断システム、いわばケース内蔵の軟鉄性である磁気シールド・ユニットによって、1000ガウス(80000A/m)の磁力に耐えることができる。またヒゲゼンマイや駆動輪列の四番車と噛みあう脱進機であるガンギ車には、ニオビウムとジルコニウムを含有する安定常磁性合金で製造されたパラクロムという耐磁性と温度変化に優れた素材が使用されている。インデックスは、汎用性の高い「オールバーインデックス」が採用されており、余計な装飾 性がないため、文字盤をすっきり見せることができる。ブレスは横方向に3つのコマで構成されている3連オイスターが採用されている。コマは全てケースと同 素材の金属塊から削り出すソリッドブロック式のため堅牢でロレックスならではのブレスレットといえる。バックルは、シングルロック式の構造はそのままに、 さらに小型のプレートで作られたフリップでバックルを抑えるダブルロック式が採用されている。
一時、ミルガウスは1980年代後半に惜しくも生産終了してしまうが、パソコンやスマホなどの磁気を発生する機器が私たちの身の回りにあふれる現代に復活した。現行ミルガウスには、初代モデルの特徴的なディテールである「イナズマ針」が採用されている。また40mm径でリューズガードがないのも、スポーツモデルではこのミルガウスだけ。希少アンティークモデルを象徴する伝説のミルガウスが、いま定番モデルとして手に入るわけだ。


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